LOHENGRIN
ローエングリン

 白鳥の騎士で良く知られるローエングリン。ロマンティックなオペラです。

 しかし向こう(欧州)では白鳥はよくロマンチックな題材に扱われるようですが、そんなに可愛いものだろうか。結構凶暴だし鳴き声も好きじゃない。昔白鳥に餌をあげていたら群に襲撃された私はどうしても好きになれないのでした。白鷺の方が余程神秘的で美しいと思ってしまう私はやはり日本人。ヤマトタケルね。

** story
** music -- 見どころ・聴きどころ


◆◆◆◆◆ Story ◆◆◆◆◆

前ブラバント大公の娘エルザは、テルラムント公と妻のオルトルートから弟殺しの罪をきせられている。自分の潔白を証明するために、彼女は自らのために戦う騎士を選ばなくてはいけない。エルザは夢で見た騎士が私を助けに来るの、とのたまい皆の失笑を買うが、そこに白鳥に引かれた小舟に乗り、一人の騎士(ローエングリン)が本当に現れるので一同びっくり。

騎士はエルザに自分の名前と素性を聞かないと誓わせた上でテルラムントとの戦いに臨む。そして当然勝つ。戦いに勝った方が正しい!というのが単純明解で非常に分かりやすい。

だがエルザの三倍はカッコいい(当社比)オルトルートはそれで引っ込むようなタマではなかった。ダンナをクールになだめ、エルザには、名前も素性も明かせないなんてヤツには絶対後ろ暗い事があるんだぜ、と吹き込む。実は彼女は「悪い魔法使い」で、エルザの弟も、この女に魔法で白鳥に変えられちゃっていたのである。つまり彼女は公国を手に入れようとしていたのである。

華やかにエルザと騎士は婚礼をあげるが、エルザは夫の素性について思い悩む。一方テルラムントは騎士の暗殺をたくらむが、あっけなく討ち果たされる。
幸せ一杯のはずのエルザは、しかし遂に不安に耐えられなくなり、誓いを破って騎士に名と素性を聞いてしまう。当然だよね。名前も聞いちゃいけないなんてそんなバカな話があるかとも思うが、まあ何か事情があったのだろう。高貴な方のことはちょっと良く分からない。
絶望した騎士は皆の前で、この女が私を裏切ったのだ!と言いつつ自分の素性を明かす。聖杯騎士パルツィヴァルの息子、ローエングリンであると。

やがて彼を迎えに白鳥が近づいてくる。
本当はあの白鳥はお前の弟だったのだ、私があと一年ここに平和に留まれば、弟が白鳥の姿から元に戻れたのに、とローエングリンが愚痴っているところへ一羽の鳩が飛んでくる。それは、鳩を身代わりとすることで、白鳥を御出迎えのお仕事から解放してあげようという神の御心だったのである。で、ローエングリンはやっと弟を白鳥の姿から戻してやる。(しかし出来るのなら始めから戻してやって、鳩に引かれて現れれば良かったのにとも思う。)

ローエングリンは鳩に引かれた小舟で去って行く。小動物には結構無体な労働だとういう気もする。
オルトルートはショックで気絶(あるいは死んだのかも)。そしてエルザも絶望のあまり弟の腕の中で息耐える。
何も死ななくてもと思うが、いずれにせよ、エルザってかなり不幸だ。あまり高貴なお方と恋愛などするとロクな事がないのねやっぱり。恋は身の程を知るべし。

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◆◆◆◆◆ MUSIC ◆◆◆◆◆
見どころ・聴きどころ

 壮大かつ神々しい合唱の数々が散りばめられた、音楽的には非常に楽しいオペラ。見終わったら貴方も歌いたくなるはず。×××・ふぉん・ぶらば〜んと♪

 歌の他にも、三幕への前奏曲は逸品。ローエングリンといえば何たってこれ。いつ聴いても胸沸き血が躍る。管弦楽曲としても非常に有名なので、独立してご存じの方も多いはず。個人的にも管弦楽で好きな小品ベスト5には必ず入れちゃう。
 全体的に見ると、最大の見せ場はやはり二幕の合唱の応酬あたりかな。

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 一幕 

は、私にとってはローエングリン登場の場面から始まります。それ以前はちと冗漫で、どうしてもこの場を待ってしまう。 静かな盛り上がりと、白鳥に別れを告げる歌も短いけど神秘的で美しい。白鳥に向かってLeb Wohl....(直訳すると末長く生きよ、元気で...という別れの言葉ですね)と歌うのが泣かせる。そして幕終わりの勝利の合唱。思う存分鳥肌を立てたい。

 二幕 

になるとまずオルトルートの見せ場だ。情けないダンナを飴と鞭で翻弄するオルトルートの手管にふふふ。そして夜明けのラッパが響き、朝の合唱裁きの合唱ブラバントの守護者を賛える合唱、少し間を置いてエリザを賛える合唱、合唱の嵐。いやがおうにも盛り上がります。

 三幕

あまりにも有名な三幕への前奏曲でのっけからドキドキ。有名と言えば次に続く婚礼の合唱は、結婚式でも良く使われますね。しかしこんな不吉な結果に終わる婚礼の合唱を使って良いものだろうかと私は常に不思議に思っていたのでした。確かにいい曲ですが・・・。

そしてラストに近く、ローエングリンを迎えに白鳥が近づいてくる。人々の動揺。流れる
白鳥のメロディー。再びローエングリンが歌う白鳥の歌。あーやはり彼は去ってしまうのねと思わせてもの悲しい。ここで彼は今度は白鳥にではなく、妻のエルザにLeb Wohl....と歌いかける事になるんだけど。でもエルザ死んじゃうんだよねえ。最後は割とあっさり終わってしまいます。


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