椿姫 |
ともかくヒロイン歌いっぱなしの体力オペラ。初演の時に、病弱なヒロインのはずのヴィオレッタ役があまりにおデブさんだった為に客席の失笑を買ってしまい、大失敗に終わったというのは有名な話。これについてはガセネタだという話も聞くのですが、真相はいかに? 日本でも非常に人気のあるオペラで、上演回数は多いですね。ヴェルディーオペラとしては一番メジャーなのかな。 それにしてもアルフレードって貴族でもなさそうだし、仕事もしていない。何者? 親のお金で「世間勉強」をしていたのだろうか。ヴィオレッタは身体張って稼いでいたのに。当時の若者ってこういうものだったんだろうか。 ** story ** music -- 見どころ・聴きどころ |
高級娼婦ヴィオレッタ家のサロンにて、楽しく繰り広げられるパーティー。パトロンの男爵と共にいるヴィオレッタに、青年アルフレードが紹介される。 ヴィオレッタは身体の調子が思わしくなく一同を心配させるが、大丈夫だと皆を別間に追い払う。そこにアルフレードが残り、こんな生活は身体に良くないと忠告し、かねてからヴィオレッタを慕っていたと告白する。私は真剣な恋などしないと笑うヴィオレッタだが、彼の真剣な面持ちに惹かれ、胸に付けた椿の花を送り再会を約束する。 パーティーが解散した後、ヴィオレッタは改めて自分がアルフレードに惹かれ始めていると気付く。だが同時に恐れをも抱き、自分にそんな真摯な思いなど似合わない、楽しく浮かれ騒いで生きるのだと自らに言い聞かせる。そこへ窓の外からアルフレードが歌う愛の歌が聞こえてくる。思い悩むヴィオレッタ。 結局ヴィオレッタはアルフレードを選び、パリの華やかな生活を捨て去る。とある郊外の田舎家に二人で住み着いて早二ヶ月。 狩猟から帰ったアルフレードはヴィオレッタの女中アンニーナに、ここでの生活を支えるため、ヴィオレッタが持ち物をパリで売り払っていると知らされる。(今まで気付かなかったのもどうかしていると思うが。)恥じ入ったアルフレードは、それを買い戻そうと急いでパリへ出かける。 そこへアルフレードの父親ジェルモンが登場し、ヴィオレッタと出くわす。 アルフレードには妹がいる。だがアルフレードの無分別な行いのために、娘の結婚が破談になりそうだ。ここは思い切りよく息子と別れてやってくれと、彼はヴィオレッタに頼む。 始めは拒絶したヴィオレッタも、最後は泣く泣くその願いを聞き入れる。ジェルモンが去った後ヴィオレッタはアルフレードにあてた簡単な別れの手紙を書き、帰ってきたアルフレードには何も言わず、泣きながら立ち去る。 残されたアルフレードの元へ彼女の別れの手紙が届く。打ちひしがれた彼のところへ再び父が現れる。嘆くアルフレードを慰め、故郷へ一緒に帰ろうと誘うが、真相を知らないアルフレードは、自分を捨てたヴィオレッタに復讐してやると飛び出して行く。 ヴィオレッタの友人フローラ宅のパーティー。ヴィオレッタが男爵と連れだって現れると、乗り込んできたアルフレードと出くわす。荒れるアルフレードはカードで連戦連勝、そしてヴィオレッタと二人になると彼女の心変わりを激しく責める。ヴィオレッタがやむなく男爵を愛していると言うと彼は怒り狂い、大声で一同を呼び集め、皆の前でヴィオレッタの不実をなじり、カードで勝った金を投げつける。ヴィオレッタは気を失う。 一同は驚いて、アルフレードの野蛮なふるまいを避難する。男爵は彼に決闘を申し込む。そこへジェルモンも登場し、ご婦人を侮辱するとはケシカランと息子を叱り付ける。(お前のせいじゃ!)後悔するアルフレードは父親に連れられて立ち去る。 ヴィオレッタの寝室。胸を病みすっかり弱った彼女は、自分でも余命いくばくもないことを知っている。そこへジェルモンから手紙がくる。男爵とアルフレードは決闘を行い、男爵は傷ついたが快方に向かっている。アルフレードは外国にいる。自分がアルフレードに全てを告げたこと、アルフレードも自分も近い内に会いに行くと告げてある。 遅すぎる、と嘆くヴィオレッタ。だがそこにアルフレードが現れ、許しを乞う。ジェルモンも現れ、今度は娘と呼ばせてくれと言う。(なぜいきなりそうなったんだが分からないが、娘の結婚式でも済んだのだろうか。) ヴィオレッタはふいに元気を取り戻し、「ああ、私はまだ生きられるわ!」と立ち上がるが、そのまま倒れ、息耐える。 ** page-top |
叙情的なオペラ故に好き嫌いの別れる所か。出ずっぱりのヴィオレッタ役にすべてがかかっているとも言える。感情の起伏も大きいし、難しい歌も多いと思う。彼女が下手くそだったら見る影もない。 その点アルフレードの旋律っていかにも若々しくて、誰が歌っても結構上手く聞こえるお得な歌が多いのではないだろうか。まあ、誰がとは言っても程度によるけど。 有名なアリアやデュエットが多い割に、実は個人的には好きな歌が少ない。ただ一幕の終わり、ヴィオレッタが恋に悩み始める部分・・・外からアルフレードの美しい愛の歌が聞こえる中で、「いいえ私は楽しく蝶のように生きるのよ!」と葛藤する場面の歌は非常に好き。ここでアルフレードに転ばず、拝金主義に生きてみても欲しかった。しかしそれでは話が成り立たない・・・・。 ** page-top |
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