モーツァルト |
カーテンを閉じた部屋にこもってこっそり遊ぶ、クスクス笑いに悪戯。 お部屋サイズできっちり整った品位ある遊びをいたしませう。 (ご本人は相当品位の無い方だった、と色々言われていますが、当時の"紳士淑女"の風潮がそもそもそういった感じだったらしいですね。) モーツァルトオペラ最大の敵はレシュタティーフだ! レシュタティーフというのは、あれですよ。ハープシコードの和音でちゃんちゃんー、とキメてから、セリフともメロディーともつかない言葉が、「らいらりーらららーらー」と続く。歌に入り切れないセリフ部分をこうやって処理していたんですね。 これが多い!歌の透き間透き間に際限なくレシュタティーフが続く。イタリア語orドイツ語=分からない=眠くなる、という図式。言葉が分かればおそらくは軽妙な会話のやりとりで楽しめるのでしょうし、役者のコミカルな動きで救われる部分もあるのですが。今は字幕付きが殆どですので、そこまで退屈せずにすむかもしれませんが。また彼のオペラにはジングシュピール=歌う演劇と呼ばれる形式の物もあり、こちらはセリフ部には全く音が付いていない、素のセリフです。 これもまた音楽/演劇とバッサリやってしまったもので、興醒めするという意見もあり、好みの別れる所でしょうか。 私の好みとしては、どっちもどっちかなあ。何れにせよ長すぎるレシュタティーフ/セリフは歌劇のテンポをどうしても崩してしまう。 モーツァルトの曲って、他の管弦楽曲にも言えますが、どれも似たり寄ったりではあるが駄曲が少ない。なので音楽が続いている限り退屈させられることは(そんなには)ありません。やはりレシュタティーフorセリフの間をどうやってしのぐかがポイントでしょうか。オケボックスの中で退屈そうに欠伸をしている打楽器のオジサマのお顔を眺めたり、着飾った客席のご婦人方のドレスを品評したり、劇場での時間の潰し方は結構いろいろあるものですよね。 |